2012年3月13日より21日で行われたインターカレッジ女声合唱団Voces Fidelisのイタリア演奏旅行の様子を、在イタリア大使館医務官高橋厚様よりご寄稿いただきましたのでご紹介いたします。
VF一行到着の翌朝は、いきなりイタリア名物の交通ストライキ。
8:30から12:30までバスも地下鉄も止まってしまったため、13:30にホテルを出発して地下鉄でラ・サール修道会本部へ。14:30から16:30までVFイタリア初練習。奇しくも当日はホワイトデー!松下耕先生は前日に仕入れたイタリア菓子をしっかり団員全員にプレゼント。
16:30から評議場(評議委員会が開催される議場!)を貸して戴いたお礼に30分のミニコンサート開催。ラ・サール修道会の幹部ら32名が出席。
曲目は、Kocsár Miklós : Jubilate Deo, Francis Poulenc: Ave Verum Corpus, Kodály Zoltán : A.150 Genfi Zsoltar, Ko Matsushita: Miserere Mei, Ko Matsushita: Tantum Ergo, Franz Biebl: Ave Maria, Angelus Dominiの6曲。
Franz Bieblの演奏中に感激して泣き出してしまったシスターがいたのにはびっくり!総立ちの拍手に応えてのアンコールには、松下耕編曲Sakura。
このミニコンサートに大感激したホルヘ・ガルド・デ・アルバ理事(メキシコ人、元鹿児島&函館ラ・サール学園理事長)は翌日のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂でのコンサートにも来て下さった。



3月15日(木)は13:00にサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂入り。中庭でウオーミングアップを行った後、13:30より大聖堂内で公開練習開始。直後に、別件で夜のコンサートを聴けない河野雅治在イタリア日本大使が団員の激励に駆け付けて下さいました。事前にローマ日本人会会員には公開練習のお知らせを流しておいたので、会場には日本人の姿もちらほら。結局16:00の公開練習終了までに約2,500名(大聖堂警備部による推定)の入場者が歌を聴いて下さいました。
松下耕先生初め、VFの多くの団員が18:00からのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂でのミサに参列。19:00に大聖堂の一般参観が終了し、閉門。その間に指揮者とVF団員は舞台衣装に着替え。19:30に大聖堂の公式カメラマンがVFの記念写真撮影。そして、いよいよ開場となりましたが、その直後から松下耕先生には朝日新聞、読売新聞の取材が次々と。
20:10にVF団員が大きなサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の祭壇前に整列。在バチカン日本国大使館主催「東日本大震災1周年 追悼と復興を祈るコンサート」が始まりました。
最初に山口英一在バチカン日本大使のイタリア語の挨拶、続いてスペイン人のアブリル・サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂担当枢機卿のイタリア語の挨拶が有り、最後に大聖堂内の全員が東日本大震災の犠牲者に対し1分間の黙祷を行いました。
20:20いよいよ松下耕先生の登場。曲目は、Kocsár Miklós : Jubilate Deo, Francis Poulenc: Ave Verum Corpus, Franz Biebl: Ave Maria, Angelus Domini, Kodály Zoltán : A.150 Genfi Zsoltar, Pekka Kostiainen: Regina Angelorum, Ko Matsushita: Miserere Mei, Ko Matsushita: Hodie Beata Virgo Maria, Ko Matsushita: Non Nobis, Domine, Ko Matsushita: Tantum Ergoの9曲。
コンサートの性格上、初めは大きな拍手を控えていた聴衆でしたが、ソロ3名の抜群のうまさと大聖堂内に柔らかく広がる声が印象的だったFranz BieblのAve Mariaで遂に堪え切れずに大拍手。
それからは1曲ごとに大拍手と時折控えめな声でブラボーの歓声!最後のTantum Ergoはまるで演出したかのように午後9時を告げる大聖堂の鐘の音と重なりながら、静かに終わりました。
しばらく沈黙が続いた後、大聖堂内は全員立ち上がって大拍手!アンコールは松下耕先生が編曲したSakuraとほたるこいの2曲でした。
大拍手の中、大役を終え、すがすがしい顔のVF団員が退場して行きました。
松下耕先生の元にはアブリル枢機卿が来られ、「声も素晴らしかったが、VFのラテン語の美しさに感動した!」とのコメント。また、前のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂担当のロー枢機卿(アメリカ人)は「もっとVFの歌が聴きたかった。アンコール曲が少ない!」とコメントしておられました。
興奮したイタリア人の聴衆のサイン責めに遭ったり、朝日新聞の追加取材を受けたりで、松下耕先生や団長は大忙しであったが、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の事務局長であるアメリカ人のマッキナリー神父の「私はこの大聖堂に6年以上勤務し、いろいろなコンサートを聴いてきたが、今晩のVFのコンサートが最高だった!」という言葉が我が事のように嬉しいコンサートでした。






