column_2008
- 2008年12月22日 父親のこと
先週水曜日、17日19時35分。
父が永眠しました。
78歳でした。
肺の病気で7年間苦しみ、しかし最後は、八ヶ岳に抱かれた父の愛する場所で、母に看取られながら、安らかに息を引き取りました。
最後まで、私には厳しい父でしたが、亡くなって、今、改めて父の存在の大きさを噛み締めています。
金曜日に通夜、土曜日に告別式を営み、その夜の第九の練習に東京まで向かいました。父の傍に居たかった。家族とともに、悲しみに浸っていたかったけれど、父は、恐らく天国で「行け」と言うだろうと、東京に向かいました。練習中は、ちょっと、不自然にテンションが高かったかもしれません。
歓喜の歌を振る、と言う行為は、実の親の告別式の後、私にとってどのようなものであるのか、皆目見当がつきませんでした。怖かった。
しかし、実際、シラーの詩の精神性に浸ると、私は、父の魂に包まれている自分が、とても幸せに思えました。
また、今回、第九には、高校生の私の長男も歌わせてもらっているのですが、祖父の死を前に、涙が涸れるまで泣いた彼が、必死に歓喜の歌を歌っている姿に、一体感を感じました。
父は、死をもって、私たち家族の絆を、より深く、強固にしてくれたと思います。
多くのことを書きたいと思うのですが、うまく言葉になりません。そして、悲しいです。
昨日、佐賀大学の合唱団が、私の曲の初演をしてくださいました。私が会場に着くと、皆さんで父のために黙祷してくださったのです。初めて会った方が殆どなのに。
佐賀の方々の優しさに、涙が出ました。ありがとう。そして、演奏も、魂の籠もった素晴らしいものでした。
恐らく、いや、必ず、父は聴いていてくれたと思います。
でも、もう、父のダメ出しを聞けないと思うと、寂しい。
父は、趣味で写真を撮り、詩を書いていました。
去年、父が住み、愛してやまない場所、津金を謳った『津金讃歌』を自費出版しました。
私が思ったとおり、この本は、父の遺書となってしまったのです。
この本に載せた、父が撮影した写真を集めた写真展が、地元津金の『須玉歴史資料館』で開催されています。
写真展の会期中に逝く、なんて、親父らしくて、かっこいいです。
お近くの方(など、何人いらっしゃるかわかりませんが)、お暇な折にでも、是非訪れてやってください。
山梨県北杜市須玉町、須玉歴史資料館のホームページは、http://meiji.stm.ne.jp/です。
親父、親父、親父、親父、、、、
愛しています。
さようなら。
- 2008年12月1日 多くの方々にお詫び申し上げます
“病み上が”ったと思っていたら、甘かったです。今日、どうやら更に状態が悪化してしまいました。
お仕事を、更に休まなければならなくなってしまいました。
多くの方々にご迷惑をかけてしまいます。
すみません。心よりお詫び申し上げます。
- 2008年11月30日 楽しかったコンクール
今日は、静岡県の合唱コンクールに審査員として行ってきました。会場は、伊豆長岡のアクシスかつらぎホール。
相変わらず体調は悪く、今日はほとんど声が出ない状態。舞台の上から、お聞き苦しい声で、出場の皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。老若男女、いろいろな合唱団が入れ替わり立ち代わり出てくるコンクール。久しぶりに、聴いていて楽しくなりました。
出場された皆さん、いい演奏をありがとうございました。
来年は、国民文化祭でお世話になります。
- 2008年11月21日 お久しぶりです
皆さん、ご無沙汰しております。
実は、長い間身体を壊しておりまして、更新が全く出来ませんでした。
まだ、完全な快復、とはいかないものの、こうしてブログを更新できるようになり、ほっとしています。
つくづく、健康は大事だと実感しています。
私が寝ている間に(笑)、私のホームページへのご来場者が10万人を越えました。連日、多くの方々にご来場いただき、感謝しています。
さて、目下の悩みは、フランスから戻ってからの空白の日々を、どう埋めるか、であります(苦笑)。
仕事、かなり“やばい”ことになっています…
各方面にご迷惑をかけ、申し訳ありません。
- 2008年11月6日 帰国しました
フランスから帰国致しました。連日、忙しいスケジュールでしたが、お陰様で“さやか”は好評をいただき、嬉しく思っています。
フランスの合唱団の団員さんが、私の『八重山・宮古の三つの島唄』の楽譜を持ってサインを求めてこられたのには、少し驚きました。カワイの楽譜も、国際的になったなあ、と(笑)。
今回も、前回のアメリカ同様のことを思いました。
歌は、人を笑顔にし、人と人を結ぶなあ、と。
とりわけ、ハンガリーのプロムジカや、スウェーデンのヴォーチェス・ノルディケ、ベネズエラの作曲家アルベルト・グラウ氏、指揮者マリア・ギナンドさんらとの再会は、嬉しいものでした。
カナダの指揮者、モーナとは、来年2月、バンクーバーで行われる、ブリリアントハーモニーとのジョイントについて打ち合わせることが出来ました。
さすがに多少疲れが残っていますが、国内の仕事も山ほど貯まっていますので、早く身体を戻して、バリバリ働かなければ!
多くの方々に、ご声援を頂いた旅でした。ありがとうございました。
- 2008年6月
鬱陶しい季節になりましたね。
毎日のニュースでも、原油の高騰による物価の急上昇やら、物騒な事件やらばかりで、とても憂鬱になります。
そんな中、とても楽しみなのが、私の曲が初演される演奏会です。6月28日に、大阪・いずみホールで、クールシェンヌの皆さんにより、『Missa tertia』が初演されます。きっと、すばらしい演奏になると、今から期待を膨らませています。
わが合唱団としては、21日にアンサンブル・プレイアードの演奏会です。原点回帰、というテーマで、すべて邦人作品を演奏します。私が、多田武彦先生の“柳河風俗詩”を振るのですが、なんかとても珍しがられています(笑)。いろいろな方に、「耕さんの振る柳河~を聴いてみたい」と言われますが、珍しいんですかね、やっぱり(笑)。それにしても名曲ですね。柳河風俗詩。
そして、8日には北とぴあで行われる日本合唱指揮者協会主催の演奏会に、東京レディースコンソート“さやか”が出させてもらいます。『謡舞』をはじめ、私の、民俗、伝統音楽系の作品を3曲演奏します。こちらにも、是非お越しください。
この月の最終日、30日からは、初演を聴きにラトビアに旅立ちます。
体調管理が難しいこの季節ですが、皆さんお元気でお過ごしください。
- 2008年3月
3月に入り、ここ東京はめっきり春らしく、暖かくなってきました。
ここ数日は、黄砂と花粉が空気を覆っています。みなさま、体調はいかがですか。
私は、花粉のアレルギーを全く持っておりませんので、鼻炎などでの苦しみは味わわなくても済んでいるのですが、去年からの疲労がどっと現れている、という感じで、どうも倦怠感が抜けません。早く調子を戻さないと、と思っています。
3月の大きなイベントは、なんと言っても、下旬に女声合唱団と行くヨーロッパ演奏旅行です。エストニアのタリンと、チェコのプラハで演奏してまいります。
今、その稽古の真最中です。
3月は、年度の締めくくりとして、別れの季節でもあります。しかし、また新たな出会いを予感する時期でもあるでしょう。みなさんの3月が、希望に満ちたものでありますように。
23日の復活祭は、私はエストニアで迎えます。教会で、現地時間の正午から行われる復活祭コンサートで歌を捧げます。
- 2008年2月
早いもので、新年を迎えてはや一ヶ月が経ちました。
私の住む東京の西の端は、連日寒い日が続いています。皆さんのお住まいの場所はいかがですか。(*赤道に近い国や、南半球にお住まいの方は暑いのでしょうね)
さて、今月も、地方のお仕事や演奏会、作曲のお仕事などが目白押しです。寒さに負けず、元気に過ごしてゆこうと思っています。
みなさん、お時間がありましたら、耕友会のコンサートに是非足をお運びください。
お待ちしています。
- 2008年1月
新年明けましておめでとうございます。
昨年の年末の1ヶ月も、ダイナミックに仕事が出来、幸せでした。
東京芸術劇場のオペラ“道化師”出演や、定期演奏会、病院への慰問公演、教会でのコンサートなど、盛りだくさんの1ヶ月でした。また、スペインのKantikaという児童合唱団のために書かせていただいた曲“Hodie Christus natus est”が、ヨーロッパでCD発売されました。その、表現力、技術力の高さに、驚きました。
2007年という一年を振り返ってみても、たくさん曲を書き、たくさん海外や地方へ出向き、たくさんの友人が出来ました。充実した1年を送れたことに対し、神に感謝したいと思います。
今年も、地方や、海外に多く出向くことになっています。また新たな出会いがあることを、楽しみにしています。
また、今年は、“合唱のためのたのしいエチュード”を、再び研究する年になります。じっくりと、近頃時間に追われてなかなか出来なかった研究活動が出来ることを、嬉しく思います。
作曲活動も、これまで通り続けます。昨年から、フィンランドのSULASOLという出版社(合唱ファンの方々なら、ご存知の方も多いと思います)から私の作品が刊行されています。年末には、混声、女声、男声の3ヴァージョンの”Ave Maria” が、ピースで、SULASOLから出版されました。今年も引き続き、
SULASOLなどの海外の出版社から出版が予定されています。このことは、私の作品を演奏しようとしてくださっている海外の合唱団の皆さんにとって、私の楽譜が飛躍的に入手しやすくなったことを意味しています。私としても、とても嬉しく思っています。それらの出版社はもちろん、深い理解を示してくださる、日本の出版社にも感謝申し上げます。
今年も、皆さんとともに、合唱を通して神に祈り続けたいと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
皆様の1年が、平和で幸せなものでありますように。